Editing Images

INFORMATION

あるイメージのもつ情報が、編集によって変化する(ように感じる)現象について考えてみます。
そしてその現象を手懐けて出版物を作ります。

CREDIT

Edit: Asano Takamasa🥜, Sanda Shu🥜, Tachi Kahoru(GUEST)/ Photograph: Sanda Shu🥜

#1

2021.09.02

Asano Takamasa

構想
YMPでYMP PUBという出版活動を開始するに際し、メンバーである写真家三田周の長年撮りためたスナップを使って写真集のような出版物を作りたいと話していた。
 
まず、三田に大量の写真が入ったDropboxフォルダを共有してもらい、どのような出版物にするか考える。個々の写真には気づきや思考の視点があるが、並列させると脈絡がない。「大御所写真家からプリント群を渡され、好きに編集してみろと言われた」という編集者だかブックデザイナーだかの話を思い出しながら、どんな切り口にするか考えていた。この時はまだ写真集を作るつもりでいた。
 
色々な視点で写真をセレクトしてテーマを探った。同時に造本の可能性も探りながら考えていると際限がなく、多くのテーマが考えられた。写真のセレクト、シーケンス、レイアウト、テキスト、媒体の仕様(造本など)、などの条件で如何様にも編集できることが楽しく、初めは楽しく写真を仮組みしながらアイディアを出していたが、なかなか走り出すきっかけにたどり着かず行き詰まる。どうしても普遍的なテーマしか発見できなかった。別にそれでもいいのだけど、余計な気負いが邪魔をした。
 
そもそもある一貫性を持たせることに疑問を覚え始める。「このような視点で撮られた作品である」という虚実に説得力を持たせることを使命と思い込んで、悩んでいた。その内、上の条件でイメージが変化してしまうという認知、または現象自体に興味が移る。今思うと写真集のテーマ設定からの逃げなのかもしれないが、この主題は普段グラフィックデザイン業務をする中で関心があったことでもある。
 
この主題(イメージが変容してしまうこと)について考えてみることにした。何かしらの形にして発表したいが、もう媒体は何でもいいと思い始めた。なので出版物にならないかもしれない。できれば本を作りたいと思ってはいるが。1人では心許なかったので在野で写真研究をしている舘かほる氏に声をかけた。

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